ばば耳鼻科クリニック 院長の馬場奨です。
今回のコラムはタイトル通り、高校生の鼻手術に関する情報をお伝えできればと思います。
高校生の鼻詰まりは、どんな影響があるか?
高校時代は、学業や受験、スポーツ・部活動など、多岐にわたる活動で忙しい時期です。しかし、この大切な時期に鼻詰まりが生じると、その影響は意外と大きいものです。鼻詰まりは、呼吸を困難にし、集中力や身体的なパフォーマンスを著しく低下させる可能性があります。
特に、スポーツをしている高校生にとって、鼻詰まりは大きな障害となります。鼻からの十分な酸素摂取が難しくなるため、持久力やスタミナに影響を及ぼすことがあります。また、重要な試合や練習中に鼻詰まりに悩まされることは、そのパフォーマンスだけでなく、チーム全体の士気にも影響を及ぼす可能性があります。
受験生にとっても、鼻詰まりは集中力の低下につながりかねません。長時間の勉強や試験中に適切な呼吸ができないことは、疲労感を高め、学習効率を損なう原因になります。また、睡眠の質にも影響を及ぼし、日々のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
一度しかない高校生活をよりよいものにするためにも、鼻詰まりの治療はしっかりと行うべきです。
高校生の手術について、いつすべき?
当院では、高校生以上の方から鼻詰まりの手術を実施しています。
よくいただくご質問としては
「鼻詰まりに悩む高校生の方はいつ手術を受けるのが良いか?」
というものがあります。
このような質問に対してのズバリの回答があり・・・
高校2年生(17歳)
の手術をお勧めしております。
鼻詰まりの手術といっても、手術をした翌日から劇的に改善するわけではありません。
術後数週間は、手術の影響による鼻詰まり等の症状が残ります。
そのため、受験や部活の大会など、重要なタイミングの直前…というのはあまりオススメできません。
また、高校1年生のときは、新しい環境に移り変わったばかりのことが多く、
そのような環境下でのストレスなども考慮すると、
鼻の手術をするならば、高校生活にも馴染んできた高校2年生の頃に実施することをオススメしております。
※なお、高校生の内に手術をしておくと、子ども医療費補助が受けられるというメリットもあります。
★★当院の日帰り手術の詳しい解説はこちらへ(当院別ページに移動します)★★
文責
ばば耳鼻科クリニック 院長 馬場奨
- ・医学博士
- ・日本耳鼻咽喉科学会 専門医
- ・日本アレルギー学会 専門医
- ・厚生労働省 補聴器適合判定医
- ・難病指定医
2020年9月にばば耳鼻科クリニックを開院。耳や鼻の日帰り手術の診療に力を入れ、可能な限りの完治をめざした治療に取り組んでいる。また、常に患者の立場になり、各所にモニターを設置して「医療の見える化」を行っているほか、利便性の向上や診療の質を高めることにも注力している。