こんにちは。ばば耳鼻科・日帰り手術クリニックの院長、馬場奨です。
今回は手術中の停電と当院におけるリスク管理についてお話しします。
突然の暴風雨や地震など、災害リスクが高くなっている昨今では、手術をすることに不安を感じることもあるかもしれません。当院では、停電が発生した際にも患者様の安全を最優先に考え、しっかりとした対策を講じています。
停電中のリスクと対応
手術中に停電が起こることは、非常に稀ですが無視できないリスクです。
特に耳鼻科の日帰り手術では、わずかな時間の中断でも大きな影響を与える可能性があります。例えば、腫れや痂皮(かさぶた)が手術部位を覆うことで、再手術が難しくなることがあります。また、感染リスクも上がり、患者様への負担が増える恐れがあります。
数分の中断でも、中断は無いほうが断然良いです。
そこで、当院ではこのリスクを最小限に抑え、なるべく手術を完遂できるようにするため、蓄電池システムを導入しています。万が一の停電が発生しても、すぐにバックアップ電力に切り替えることで、手術が中断することなく安全に進められる環境を整えています。
当院の蓄電池は、満充電の状態で手術を完遂するのに十分な電力を供給できるだけでなく、その後の外来診療も半日分対応可能なくらいの余裕のある電力を有しています。これにより、停電が発生した際にも、手術中断を回避し、患者様に対して安心して治療を提供することができます。
安全な手術環境を提供します
私たちは、日々の診療において安全で快適な手術環境を提供することを最優先にしています。リスクを事前に想定し、対策を講じることで、患者様が安心して手術を受けられる環境づくりを徹底しています。
手術中の停電というリスクに備え、当院は常に万全の準備を整えております。ご安心して手術を検討いただけますと幸いです。
文責
ばば耳鼻科・日帰り手術クリニック 院長 馬場奨
- ・医学博士
- ・日本耳鼻咽喉科学会 専門医
- ・日本アレルギー学会 専門医
- ・厚生労働省 補聴器適合判定医
- ・難病指定医
2020年9月にばば耳鼻科クリニックを開院。耳や鼻の日帰り手術の診療に力を入れ、可能な限りの完治をめざした治療に取り組んでいる。2024年10月には医院名を「ばば耳鼻科・日帰り手術クリニック」と改め、耳と鼻の日帰り手術に注力。また、常に患者の立場になり、各所にモニターを設置して「医療の見える化」を行っているほか、利便性の向上や診療の質を高めることにも注力している。