コラム

2023.10.07

耳管開放症の治し方はどのようなものがありますか?

耳管開放症は、自分の声が響く、呼吸の音が耳に響く、耳がふさがった感じなど、日常生活に影響を与える不快な症状として知られています。こうした症状を和らげ、耳管開放症を治す方法について詳しく解説します。

1.生活習慣の見直し

耳管開放症の原因の一つとして、ストレスや体調の変化があります。日々のライフスタイルを見直し、ストレスを軽減する方法や、規則正しい生活を心がけることが大切です。

立っている時間が長い場合は、1時間に5分程度横になったり椅子に座って休憩する、脱水など体内の水分が少なくならないようこまめに水分補給する、ダイエットなど体重を減らし過ぎない(大病などで減った場合は戻すようにする)、などのケアを心がけてください。

2. 耳管ピン挿入術

ばば耳鼻科クリニックでは耳管開放症の治療として、耳管ピン挿入術を実施しています。耳管を塞ぐ手術で、手術時間は約30〜45分、手術可能年齢は16歳以上となっています。
耳管ピン手術は日本耳科学会で認定された医師・施設のみで実施できる手術です。

※保険の適用について

耳管ピン挿入術は保険適用です。具体的な費用は3割負担で54,300円、1割負担で18,100円です(再診料・薬剤費などが加算されます)。

3. 耳管開放症と漢方

漢方も耳管開放症の治療の一環として注目されています。体質に合わせて選ばれる漢方薬は、体のバランスを整え、耳管開放症の症状を和らげる手助けとなる場合があります。

まとめ

耳管開放症の治し方は、症状や体質、ライフスタイルによって異なります。ばば耳鼻科クリニックでは、患者様の個々のニーズに合わせた、最適な治療をご提案します。耳管開放症でお悩みの方は、まずは耳鼻咽喉科を受診してみてください。

★★耳管開放症の手術など、よく詳しい解説はこちらへ(当院症状解説ページに移動します)★★

文責

ばば耳鼻科クリニック 院長 馬場奨

  • ・医学博士
  • ・日本耳鼻咽喉科学会 専門医
  • ・日本アレルギー学会 専門医
  • ・厚生労働省 補聴器適合判定医
  • ・難病指定医

2020年9月にばば耳鼻科クリニックを開院。耳や鼻の日帰り手術の診療に力を入れ、可能な限りの完治をめざした治療に取り組んでいる。また、常に患者の立場になり、各所にモニターを設置して「医療の見える化」を行っているほか、利便性の向上や診療の質を高めることにも注力している。

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