鼻づまり

鼻づまりが治らない・鼻づまりと頭痛がある

鼻づまりが治らない・鼻づまりと頭痛がある風邪が治ったのに鼻づまりが治らない、鼻づまりが長引く、鼻づまりに加えて頭痛がある、といったことはありませんか?
鼻づまりが続く場合には、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症、鼻茸などが疑われます。
鼻づまりでお悩みの方は、ばば耳鼻科・日帰り手術クリニックにご相談ください。

鼻づまりで夜寝れない…日中は気づいていない「隠れ鼻づまり」

鼻づまりで夜寝れない…日中は気づいていない「隠れ鼻づまり」夜間の睡眠中は鼻づまりがひどくなるものの、日中は症状が軽減・消失するケースが見られます。これを「隠れ鼻づまり」と呼びます。
隠れ鼻づまりは、一見問題がないように見えます。患者さんご自身が気づいていないことも少なくありません。しかし、睡眠中に鼻づまりが生じると、口呼吸になってしまいます。十分に加湿されていない空気を吸いこむことになり、口腔からのど、肺にかけての粘膜の乾燥、また睡眠の質の低下を招きます。
特に、睡眠の質は体調や日中のパフォーマンスにも影響します。すぐに風邪を引いてしまったり、疲れが抜けなかったり、仕事や学業の成績が落ちてしまうこともあります。成長期のお子さんの場合には、顎や身体の成長障害、集中力の低下につながるとの指摘もあります。
以下に該当する場合には、隠れ鼻づまりの可能性がありますので、一度当院にご相談ください。

  • 朝起きたときに口腔、喉が乾燥している
  • 頻繁に風邪をひく
  • 慢性的に疲れている
  • 口臭が強い
  • なんとなく日中にだるさを感じる
  • いびきをかいている
  • 集中力が持続しない

鼻づまりの場合に考えられる疾患

風邪でもない、風邪が治ったのに鼻づまりが続く場合には、以下のような鼻の病気が疑われます。

副鼻腔炎

鼻の奥にある副鼻腔で炎症を起こし、空気の通り道が塞がることで、膿が溜まってしまう病気です。鼻づまり、粘り気のある黄色っぽい鼻水、頭が重い、顔の奥の痛みなどの症状を伴います。
風邪をきっかけとしたウイルス感染、花粉症などのアレルギー、カビ、虫歯・歯周病などを原因として発症します。大きく、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分けられます。

アレルギー性鼻炎(花粉症)

スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネなどの花粉を原因として発症する「季節性アレルギー性鼻炎」と、ダニ、真菌、ペットの毛などを原因として発症する「通年性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。
いずれも、サラサラとした透明の鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を伴います。

鼻中隔弯曲症

2つの鼻の穴を隔てる鼻中隔が湾曲し、日常生活に支障をきたす鼻づまり症状が認められる状態です。鼻づまりに付随し、口呼吸、いびき、睡眠の質の低下、日中の頭痛、嗅覚障害、鼻血などの症状を伴うこともあります。
鼻中隔の湾曲そのものは、多くの成人に見られます。日常生活に支障をきたす症状がなければ、特に治療は必要ありません。

鼻茸

主に、慢性的な炎症を基盤として発症します。粘膜が隆起し、ポリープを形成します。
鼻づまりの他、嗅覚障害、味覚障害などの症状が出現することもあります。

鼻づまりの場合に行う検査

鼻づまりの場合に行う検査問診の上、内視鏡検査、レントゲン検査、CT検査、血液検査などを行い、原因となっている病気の有無を確認します。

鼻づまりの治し方(治療法)

検査によって原因疾患が見つかれば、その治療を行います。

副鼻腔炎の場合

急性副鼻腔炎の場合は、抗菌薬や点鼻薬を使った薬物療法を中心に治療を行います。
慢性副鼻腔炎の場合は、少量のマクロライド系抗生物質による薬物療法を行います。薬物療法で十分な効果が得られない場合には、手術の適応となります。
当院では、慢性副鼻腔炎に対する日帰り手術に対応しております。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の場合

抗アレルギー薬、副腎皮質ステロイドの内服薬、アドレナリン系薬剤や副腎皮質ホルモン薬の点鼻薬による薬物療法を行います。薬物療法で十分な効果が得られない場合、薬の量を減らしたいという場合には、手術適応となります。
当院では、アレルギー性鼻炎に対する日帰り手術に対応しております。症状や年齢に応じて、いくつかの術式を使い分けます。

鼻中隔弯曲症の場合

薬物療法による対症療法も可能ですが、根本的な治療のためには手術が必要になります。
鼻中隔の軟骨と骨を最小限に切除し、鼻中隔が真っすぐになるように形を整える「鼻中隔矯正術」を基本とします。加えて、多くの場合は同時に下甲介を切除し、鼻の通りを良くする「鼻甲介切除術」を併用します。

鼻茸の場合

マクロライド系抗生物質や粘液溶解剤などによって炎症を抑えます。鼻洗浄も有効です。
薬物療法で十分な効果が得られない場合には、内視鏡を用いた鼻茸の切除を行います。

鼻づまりQ&A

2年ぐらい我慢していましたが、片方だけが鼻づまりになっていて、なかなか治りません。点鼻薬を使うこともありますが、あまり効果がありません。鼻づまりを解消するにはどうすればいいのでしょうか?

鼻中隔弯曲症、鼻茸(副鼻腔炎)、鼻の腫瘍、などの可能性があります。市販の点鼻薬(血管収縮性薬剤)の使い過ぎによる副作用で鼻づまりが悪化する場合もありますのでご注意ください。適正な薬物治療、薬物治療以外の粘膜凍結・凝固治療や、手術療法の検討が必要な場合もありますのでご相談ください。
【隠れ鼻づまり】の項も参照ください。

鼻づまりと頭痛がずっと続いています…。副鼻腔炎(蓄膿症)なのでしょうか?

副鼻腔炎や高度なアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などの可能性があります。

子供が鼻づまりで寝れないようなのですが、ちょっとでも鼻づまりを解消する方法はないでしょうか?

頻繁な鼻かみや鼻洗をお勧めします。また、アレルギー性鼻炎で薬物治療しているが効きが弱い場合、副鼻腔炎の合併やアデノイド肥大による鼻づまり悪化の可能性もありますので、検査を勧めます。

鼻づまりをしていると、コロナウイルスに感染しやすくなりますか?

コロナウイルスに限らず、鼻づまりによる口呼吸は風邪の誘因になります。
その他鼻づまりによる口呼吸は口臭、日中の集中力やパフォーマンス低下、睡眠の質低下、いびき、などの原因にもなります。

夜寝る時に右を向いて寝てると右の鼻がつまります。
左を向いて寝ていると左の鼻がつまります。これってどうしてですか?

仰臥位(仰向き)では鼻粘膜の血流増加による腫脹で鼻腔抵抗(鼻づまり感)が増えます。
側臥位(横向き)では下向き側でその傾向が強くみられるためです。

運動の最中やお風呂に入っているときは鼻通りが良くなる気がしますが、
体が温もると鼻通りはなぜよくなるのですか?

運動で、交感神経優位になり鼻内血管が収縮し鼻粘膜腫脹が軽くなり鼻が通ります。
また鼻(粘膜)には外気を、体温と同程度に温め、湿度100%にし、ホコリを除去する働きがあります。
冷気を吸うと鼻内血流が増加し鼻粘膜を腫脹させ鼻腔抵抗を増して(鼻づまり傾向増加)加温・加湿・ホコリ除去を効率的に行います。
お風呂ではすでに外気の温度・湿度が高いため鼻腔抵抗を増す必要がなく、鼻通り良いと感じやすい状態です。

子供の鼻づまりがひどく、よく鼻をすすっているのですが、やめさせた方がよいでしょうか?

鼻づまりや鼻をすする原因から治すよう、受診されることを勧めます。

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